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今朝の「小説新潮」11月号の広告に、<北村薫と宮部みゆきが愉しく選んだ歴代12篇>というのがありました。すぐに見つかったのは、久生十蘭さんの「雲の小径」です。 舞台は、伊勢湾上空あたりのプロペラ飛行機の中からです。大阪から東京へ向かう便の乗客、白川幸次郎が窓の外を眺めながら、3年前に死んだ香世子という人妻のことを考えていました。彼女は交通事故で亡くなる直前、何故か「白川幸次郎の妻」と言い残して亡くなっていました。2人は決してそんな間柄ではなかったのに、そのことで彼女の死後、白川が香世子の霊と交流するというか、熱烈な霊愛に耽るようになった、という出だしです。 霊媒を通して死者との対談を楽しむという、いっぷう変わったお話です。ミステリにはよく出てくる心霊学ですが、この短編はミステリという訳でもなさそうです。でも、不思議な雰囲気が全体に漂っていて、いかにも久生十蘭さんらしいなと思いました。 そういえば、彼の作品で未読のものが多くあると気がつきました。急がずに、ぼちぼち読んでいこうと思いました。 *私が読んだ本は、『久生十蘭全集 U』、三一書房、1980年2月第1版第4刷です。 |
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もちろん「小説新潮」も読んでみなくてはと思っています。どんな理由で選ばれたか気になりますから。 |
チュリ 2006/10/22 16:22 |
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